きのう何食べた?season2 第5話
明日は金曜日なので、「きのう何食べた?」の第6話の放送日。
今から楽しみです。
なかなかリアルタイムでは見ることが出来ないので、第5話も放送日から少し遅れて見て、見終わって何日か経過しているのに、心の中に灯ったあたたかい気持ちがずっと続いていて、いいドラマや映画を観た時の、満ち足りたジワジワとしたいい気分なんですね。
何気ない日常が、美味しい料理と共に描かれているドラマで、主役の二人の存在と魅力が真っ直ぐに、ビンビンと伝わってくる。シンプルなのに、演じている技量も感じられる。
第5話で、ケンジが颯爽とコートを羽織って、部屋を後にした瞬間、泣けちゃったんだけど、その後で、シロさんの独白・心の声が流れて、シロさんも泣いてた。
西島さんの作品は、ずいぶんいろいろ見ているけれど、こんな繊細な表現が出来る役者さんだったのかと、改めて目を瞠ってしまった。
夫とか妻とか、役割や立場ではないところで、お互いの愛情で向き合っているシロさんとケンジだからこそ、純粋な人と人をつなぐものの意味が、ストレートに伝わってくる。
想いを言葉にしないと、相手には伝わらないけれど、更にその先は、行動が、その人が、自分が、どう振る舞うかが、愛情や想いを物語るんだなということを、短いシーンの、何気ないケンジの、振る舞いが、シロさんに「愛されていること、大事に想ってもらっていること」として伝わってくるんだけど、更にそれを狙っている訳ではなく、大切な人に誠実に向き合って生きているケンジの、存在そのものとして、ジーンと伝わってくる強さがある。
人は、ああいう瞬間は、一生の宝ものみたいに残るから、忘れられないと思う。
次に、生きていて、シンドイ場面に遭遇しても、その一瞬とか、そういう一瞬を積み重ねてきた日常がシロさんを支えて、人生の根っ子になっていくんだろうなと思えた。
どんな時代になっても、誰かと一瞬でも、そんな時間を生きられるって、味わい深いよなと思わせてくれるいいシーンだった。
ドラマを見終わった後で、初めて原作漫画を読んでみた。
同じストーリーなんだけれど、ドラマとは違う味わいで、改めて、原作の素晴らしさを更に活かすような、ドラマの在り方としての、脚本の手腕や、役者の魅力について強く想い返させてくれた。
こういういいドラマや映画に出会って、何とも言えない幸福感を覚えるから、ドラマを見ることを辞められないな。
ちょっと、数ヶ月前に、もしかしたら、ドラマに飽きたのか?と思ったりしたけれど、
違ったみたいだ。まだまだいいドラマを見続けて生きたい!
西島さんも内野さんも、素晴らしい役者さんだなぁと、感無量な秋の夜。