柘榴のドラマ日記

韓国ドラマ・怪物

Netflixで配信中の「怪物」全16話を見終わった。

1日1話づつ見られればいいかなと思っていたけれど、最後に向かうにしたがって、1日2話見てしまう日が続いたりした。

ガッツリ、重たい作品を見終わったぞという達成感があるかも。

やはり、どういう結末なのかは、見始めてしまうと、最後まで見届けたくなる作品だ。

配信系を見ている側の良さって、こちらが盛り上がってきたり、次どうなるの?って気分の時に、待たされないで、すぐ見られるところに醍醐味がるのだけれど、言い換えれば、ハマってしまうと、やめられない止まらないに陥りやすい。

サスペンス、ミステリー系は好きだけれど、私はグロいの苦手だし、怖いのも苦手という、とても弱腰な観客であるので、一人でこのドラマ見られるだろうか?と思っていたら、家族が一緒に見るというので、何とか全16話見終われました。

出演者が地味?実力派ということかしら。

中盤で犯人が分かってしまって、この後どう展開して行くのか?という流れなんだけど、真相までには、何層ものしかけがあって、近しい関係性の中での心理戦と、小さな町での連続事件の悲惨さと、閉塞感が迫ってくる。

その環境の中で、犯人に疑われながら、20数年かけて、真相に辿り着こうとする主人公ドンシクをシン・ハギュンが演じている。

事件のせいで家族が崩壊して、自らも犯人じゃないかという世間の目に晒されながら、正常な自分を保って生き延びて来たのは、真相に辿り着くという主人公の信念ゆえか。

パートナーとなる若手刑事ジュウォンを演じたヨ・ジングとの容易く信頼関係になど成らない二人の演技対決も魅せられる要素だろう。

ヨ・ジングは、「太陽を抱く月(2012年)」で私の記憶に残ってから、怪物は2021年の作品なので、ちょうど10年後の作品か。

それなりのヘビーさがある、重量級の作品で、見応えもあるので、サスペンス好きの人なら、楽しめると思う。

こういう重たい作品を全16話で作れる韓国ドラマって、ある意味凄いなと思う。

日本のドラマだと、16話も耐えられないのではないだろうか。

最終回のドンシクとジュウォンに辿り着けて、良かったと思って、見終われて嬉しい。