柘榴のドラマ日記

韓国ドラマ・ストーブリーグ

ストーブリーグは大好きな作品。

物語として好き。

若い頃は体力があり、今よりどんどん作品を見ることが出来た。

何本も連続ドラマを毎日、掛け持ちして見ていた。

いつしか、日本の連続ドラマに満たされることが少なくなって行った。

そして、役者さんとその役者さんの背景がどんどん露出的になると、その人へのイメージが生まれて固まり、それがドラマの中で、邪魔をするなと思うことが増えた。

私は、見たいドラマこそ、番組宣伝は見ない。その作品の主演俳優が、宣伝のためにバラエティー番組などに出てたら、チャンネルを変える。

そして、同じような顔ぶれで、同じようなドラマが作られていくのにも、飽きたのかもしれない。

名前も知らない、その背景も知らない、ただドラマの中の人として、物語を見たいという欲求が募って、韓国ドラマを見始めたけれど、数多く見ていけば、当然見慣れた役者さんには、遭遇する。

でもその人が誰と結婚しているとか、どんなCMに出ているとかに触れる必要もなく、触れる機会もなく、気に入った、知りたいと思う役者さんの情報だけ、私の場合は、他にどんな作品に出ているのかを知る程度で十分だ。

だから、ストーブリーグを見た時は、パク・ウンビンさんしか知らなかった。

主役のペク・スンスを演じるナムグン・ミンさんは、初めて見る役者さんだった。

ファーストシーンで登場してきただけで、一言も台詞も言わず、球場の中を歩いているだけで、わー、自分の雰囲気をしっかり画面に乗せてくる人だなと、あの登場シーンでかなり魅せられていると思う。

 

表情じゃなくて、佇まいだけで、存在感があるというか、場面が持ってしまう人って、久しぶりに見たぞって気がして、もうそこから、観る者の気持ちを持って行ってしまう。

 

そして、後に、他の作品を見ることで、表情豊かに演じることにも長けている人なんだなと知るのだが、この作品は逆に、表情を動かしてないのに、その役の感情というか、気持ちを表現してくるって何だと、表情で演じてない。

でも観てる者に、グッとくる演じ方だなと言うか、観る者に感じさせる力って、何なんだろうか。

存在の力なのかな。

海外の役者さんで、間とか、息づかいみたいなものを感じさせる人って私としては、あんまり居ないんだけど、間に耐えられるものを持っているというか、間を自分のモノにして場面を支配できちゃう人なのかなと思った。

 

役者の魅力と、物語の面白さが、ちゃんと両輪になって走っているドラマだと思う。

 

あんまり、同じドラマを見返すゆとりなく、暮らしているけれど、ストーブリーグは見返せたドラマで、また数年後とかに、詳細を忘れ始めたら、見返すことが出来るドラマとして、いいドラマに出会った至福がある。